ここ数年、本を読む習慣がすっかり途絶えていました。そんな私が久しぶりに手に取ったのが、テレビかラジオで紹介されていた『自閉症の僕が跳びはねる理由』です。

>誰も見たことのない世界を描いた本
この本は、自閉症の人が自らの心の中を紹介する内容で、まるで「解体新書」のように画期的だと感じました。私たちが普段想像もできない世界が、言葉を通して鮮やかに描かれています。

>読んで気づいたこと
私はこれまで、自閉症らしき人と出会うとどう接してよいのか分からず、硬直してしまうことがありました。それは、彼らの脳の混乱を理解できなかったからだと気づきました。
この本を読むことで少し理解が深まり、不安が取り除かれ、自閉症の人が抱える混乱や苦悩に寄り添える気がしました。

>自閉症の人の特性について
• 知識や知能は十分に備わっているが、それらがうまく連動しない
• 純真無垢な心が強すぎて、現代社会に適応しづらい面がある
• その特性は程度の差こそあれ、私たちの中にも少なからず存在している
こうした気づきは、自閉症を特別なものとして切り離すのではなく、人間全体の多様性の一部として捉えるきっかけになります。

>心に残った短編「側にいるから」
本の最後に収録されている短編小説「側にいるから」は、展開が読めずハラハラしながらページをめくりました。読み終えた後には、深い余韻が残る素晴らしい作品でした。

=
この本は３０か国以上で翻訳されているベストセラーのようです。