第二次世界大戦が終わった時、それまで鬼畜米英と言っていた人が突然親米派になった豹変を見て、人間が信じられなくなったという人が少なくありません。
これは日本だけのことではなく、1789年フランスでは一夜にして王権神授説から国民主権に変わったそうです。

「サピエンス（河出書房新社）」の主張は、「人類がこれだけの文化文明を築けたのは、皆が共通の神話（思想）を共有できる能力を獲得したためであり、この神話（思想）は一夜にして入れ替わることもできる」ということです。

ここで神話と言ったのは虚構とも言っています。我々が信じている民主主義だって神話の一つなんです。昔読んだ本では「はやり（流行）」と言っていました。
ネアンデルタール人などの前人類は、この虚構を作り上げる能力が無かったため大規模な協力を実現できず、小規模なグループの集合から脱出できなかった、という話です。

そう言われると確かに人間は洗脳されやすいし、最初に挙げた豹変の理由もよく分かるな、と感心しました。当たっているような気がします。

これは、脳の中枢部が書き換え可能に突然変異したということだと思います。

例えて言えば、人類の脳は基本ソフトが書き換え可能になったということですね。脳がＣＤＲからＣＤＲＷに変わったという方が分かりやすいかな？