漢詩には、酒の話がよくでてくるので、紹興酒なのかな、と思っていました。杜牧（とぼく）の本を見ていたら「杏花村…」という透明の酒の写真が載っていました。どうも、焼酎のようでした。
漢詩には、恋愛を歌ったものを見たことがなかったのですが、「李商隠」という人は恋愛の詩を作っているそうです。（今度調べてみます）
女性の詩もあまり見ませんが、すごい美人（杜秋娘）が作ったという次のなまめかしい詩がありました。
金鏤の衣 杜秋娘
君に勧む 惜しむ莫れ 金鏤きんるの衣
君に勧む 須すべからく惜しむべし 少年の時
花開いて折るに堪えなば 直ちに須らく折るべし
花無きを待って空しく枝を折る莫れ
意味
金糸の衣など惜しむに足りない。
私の若く美しい時をこそ惜しんでください。
花が咲いて手折る頃合になったら、すぐに手折らなくてはいけません。
花が散ってしまってから枝だけ折っても仕方がないでしょうに。
こんな詩を女性が作るだろうか？と思ったのですが、実際は誰かに作らせてその美人に歌わせたようです。