私は昔から「財政規律派」です。いわゆるアベノミクス（安倍・黒田ライン）の政策には当初から疑問を抱いていましたし、現在の高石政権もその路線を踏襲しているように見えます。
さらに厄介なのは、どの野党も競うようにバラマキ政策を掲げ、なかには国債の発行にまで踏み込む政党もあることです。そして国民の多くがそうした政策を支持してしまう。この流れでは、国は奈落へ向かって一直線だと感じています。

借金で贅沢をする国家の行き着く先
今の日本の予算は、借金によって成り立っています。
「借金で贅沢をしている」状態がいつまでも続くはずがなく、いずれ必ず壁にぶつかります。
その危うさを最も正直に示しているのが、「長期金利」と「為替（円安）」です。
これらは、まるで「今の日本の財政は危険だ」と警告を発しているかのようです。
今後、長期金利はさらに上昇し、円安も進行し、国として身動きが取れなくなる局面が来ると見ています。

破綻の兆しはすでに始まっている
このままでは、日本は“破産国家”へと向かってしまいます。
すでにいくつかの分野で兆候が現れているからです。
• 医療：財源不足が顕在化しつつある
• インフラ：維持・更新が難しくなってきている
これらは、財政の歪みが表面化し始めたサインだと考えています。

よく「日本は外圧でしか変われない」と言われます。
もしそれが本当なら、中国からの圧力や、アメリカの政権による対日姿勢の変化が、むしろ日本にとって改革のチャンスになるのかもしれません。

残念ながら、今の政治家のほとんどは“自分の議席”しか考えていないように感じます。
この状況では、国が本当に危機に直面し、落ちるところまで落ちない限り、抜本的な改革は難しいのかもしれません。