先日「お宝鑑定団」に上杉鷹山（ようざん）の書状が出品され、本物でした。

上杉鷹山に関しては、２か月位まえに米沢の上杉神社に行ったとき、観光ガイドの人に色々教えていただきました。

上杉鷹山（米沢藩九代藩主）と上杉謙信(米沢藩初代藩主)とは、200年以上世代が違います。

謙信から200年余の歳月が流れ、米沢藩は財政破綻寸前の状態でした（日本の今みたいな）。藩を幕府に返してしまおう、なんて話も出たほどです。
こんな時、鷹山は高鍋藩（宮崎県）から17歳で養子として迎えられ９代藩主となります。
鷹山は、質素倹約、産業振興を徹底し、米沢藩を再興します。

１７歳で藩主になったときの言葉：
「受けつぎて国の司の身となれば忘るまじきは民の父母」
訳：「藩主となったからには、父母が子を育てるように、領民のために尽くすことを忘れてはならない。」

１７歳でこんなこと言えませんよね。藩主になったんだから先ずは料亭に行ってみたいなんて言っちゃいますよね。

それくらい優秀な人なので、多くの名言を残しています。
(1)「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
これは有名です。私が子供のころ「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、ナセルはアラブの大統領」なんてのがはやりまた。

(2）「して見せて、言って聞かせて、させてみる」
訳：指導者はまず自ら実践し、説明し、相手にやらせてみることが大切

(3)「皆の汗とあぶらが浸み込んだ橋を、とうてい馬に乗って渡れぬ」

ケネディー大統領も尊敬していたようで、今の日本に最も必要な人です。